アシステッド·ハッチングとはあまり耳慣れない言葉かもしれません。

ハッチングとは、「孵化」、すなわち「卵からかえること」をさします。

このハッチングを人為的にうながすことをアシステッド,ハッチングといいます。

具体的なイメージを得るために、ニワトリの卵を例に考えてみましょう。

雌鳥が卵を温めて3週間ほどすると雛にかえります。

雛にかえる際には、内側からくちばしで卵の殻をつっついて、それが割れ目となり、やがて雛として殻から抜け出してきます。

もしその卵の殻がとても堅くて、内側からくちばしでつっついても破れなかったとしたらどうでしょうか?そのような場合、人間が外側からピンセットなどで殻をつついて穴を開けてやり、雛が出やすいように手助けをするのが人情でしょう。

それと同様のことが生殖医療の現場でも可能なわけです。

ヒトの卵子の外側は、透明帯というゼリー状の膜で覆われています。

透明帯は中の卵子を守る役割を持っているわけですが、女性の年齢が高かったり、凍結卵を融解した場合には、透明帯が堅く、また厚くなることが知られています。

そこでこうした移植胚の外側の透明帯になんらかの方法で細工をし、ハッチングをうながそうというわけです。

妊娠を内部から促す楽天のベジママとはうってかわって、外部から促す方法ですね。